片付けは「何を捨てるか」から始めないでください
何から手をつければいいか分からない、という状態で止まってしまう方へ。捨てる判断を最初にしないこと、出す・分ける・決めるの順番、一日で終わらせないための区切り方を、栃木の相談窓口が整理しました。

止まる原因は、やる気ではありません
片付けようと思って部屋の前まで来たのに、動けない。そういうご相談を承ります。
ご本人は「自分は気力がない」と思われがちですが、原因はたいてい順番のほうにあります。
多くの方が、いちばん重いものから始めてしまうのです。
これは要るのか、要らないのか。
この判断を最初に置くと、必ず止まります。ひとつ決めるのに何分もかかり、決められないものが積み上がり、疲れて終わります。
順番を入れ替えると、動けます
おすすめの順番は、これです。
| やること | 判断の重さ | |
|---|---|---|
| 1 | 出す | 軽い。中身を床に出すだけ |
| 2 | 分ける | 中くらい。種類でまとめるだけ |
| 3 | 決める | 重い。でも、このときには量が見えている |
「捨てるかどうか」は、いちばん最後で構いません。
1と2は、考えずに手が動きます。そして出して分けてみると、同じものが何個も出てくることに気づきます。ハサミが5本、未使用のタオルが20枚、同じ本が2冊。
そこまで来ると、判断が急に軽くなります。「5本のうち2本でいい」は決められるのです。
どこから始めるか
いま使っている場所からは、始めないでください。
台所、居間、寝室。ここは生活に直結しているので、途中で止まると暮らしが不便になります。 そして片付けは、ほぼ確実に途中で止まります。
始めるのに向いているのは、使っていない場所です。
- 押し入れの天袋
- 納戸、物置、納屋
- 使っていない部屋
- クローゼットの奥のほう
ここなら、途中で止まっても誰も困りません。そして、こういう場所のほうが手つかずの量が多いので、進んだ実感が出ます。
一日で終わらせないでください
「今日一日で片付ける」と決めて、朝から始めて、昼には力尽きる。よくある形です。
区切りは、場所ではなく時間で決めてください。
今日は2時間だけ。押し入れの上の段だけ。
終わりの時間を先に決めておくと、続きます。そして「一段だけでも終わった」という実感が残ります。
引き出し一段、箱ひとつでも構いません。手をつけた場所は、確実に減っています。
迷ったものは、迷ったまま置いていい
どうしても決められないものが出てきます。そのときは、決めないでください。
「保留」の箱をひとつ用意して、そこに入れる。 それだけです。
不思議なもので、時間をおいて見直すと決められることがあります。逆に、その場で無理に決めたものほど、あとで後悔します。
思い出の品、写真、手紙、故人の持ち物。こういうものは、急いで決める必要がありません。
捨てる前に、脇に置いていただきたいもの
もうひとつ、順番の話があります。
「捨てる」と決めたものの中に、値段がつくものが混じっていることがあります。「古いから」「錆びているから」という理由で、真っ先に捨てる山へ入れられがちなものです。
- 大工道具、電動工具、農機具
- 古道具、建具、箪笥、火鉢
- 着物、帯、反物
- 陶磁器、掛軸、鉄瓶、銅器
- 切手、古銭、記念硬貨
そのまま使えるものは、素材として量るより高くなります。 これらは当窓口でお買い取りできます。当窓口の母体は古物商許可を持つ買取会社です。買取だけのご依頼も承ります。
判断がつかないものは、いったん脇に置いてください。 捨ててしまうと戻りません。
自分でやるか、頼むかの分かれ目
ここまでは、ご自分で進める話です。次のどれかに当てはまるなら、最初から頼んだほうが早いこともあります。
- 期日が決まっている(退去、引き渡し、施設への入居)
- 量が一部屋ぶんを超えている
- 重いものが多く、一人では動かせない
- 始めてみたが、止まってしまった
最後のものは、恥ずかしいことではありません。途中まで進めてから相談される方は、たくさんいらっしゃいます。
ご相談・業者のご紹介は無料です。「何から始めればいいか分からない」という状態からで結構です。
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